ノンリコース型ファクタリングとは?償還請求権あり/なしの違いを完全解説【2026年版】
ノンリコース(償還請求権なし)とリコース(あり)の違いを編集部が完全解説。法的性質・会計処理・リスク負担・違法業者の見抜き方まで網羅。
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ファクタリング契約書で必ず登場する「償還請求権」という用語。「ノンリコース」「リコース」という言葉の理解度が、そのまま契約のリスクを正しく評価できるかに直結します。
実は、契約書に「償還請求権あり」と明記された取引は、実質的に貸金業(融資)に該当し、違法業者の典型的な手口です。逆に、ノンリコース型こそが本来のファクタリングの形。
この記事では、編集部が両者の違いを法的・会計的・実務的に完全解説します。
この記事の結論

ノンリコース型を選ぶことが、合法かつ安全なファクタリング利用の絶対条件です。
目次
- 償還請求権とは何か
- ノンリコース型の仕組み
- リコース型の仕組み
- 法的性質の決定的な違い
- 会計処理の違い
- 手数料の違いとその理由
- 国内ファクタリングの大半がノンリコースである理由
- リコース型が違法ファクタリングに使われる構図
- 「ノンリコース」を謳いつつ実質リコースな業者の見抜き方
- 業者選びと契約時のチェックポイント
- FAQ
1. 償還請求権とは何か
償還請求権(Recourse Right)とは、ファクタリング会社が利用者に対して「売掛金を買い戻してください」と請求できる権利です。
償還請求権の発動シナリオ

償還請求権の有無で何が変わるか
| 項目 | 償還請求権なし (ノンリコース) |
償還請求権あり (リコース) |
|---|---|---|
| 売掛先倒産時の責任 | 業者が全額負担 | 利用者が買戻し |
| 法的性質 | 売掛金の売却 | 実質的に金銭貸借 |
| 会計処理 | 売掛金消去・売却損計上 | 売掛金残存・借入金計上 |
| 貸金業法の規制 | 対象外 | 対象(無登録なら違法) |
| 利用者のリスク | 限定的 | 重大 |
償還請求権の有無は、たった一つの条項の差ながら、契約の本質を完全に変えます。
2. ノンリコース型の仕組み
ノンリコース型は、売掛金の所有権が完全に利用者からファクタリング会社に移転する形です。
ノンリコース型のリスク移転図

ノンリコース型の特徴
- 譲渡完了で利用者の責任が消滅
- 売掛先倒産はファクタリング会社のリスク
- 会計上「売掛金」がBSから消える
- 手数料は高め(リスクプレミアム分)
- 本来のファクタリングの形
日本でのノンリコース型
国内ファクタリングの大半がノンリコース型です。一部の銀行系・大手系では明確に「ノンリコース型」と表記しています。契約書で確認すべき記載は以下の通り:

3. リコース型の仕組み
リコース型は、売掛金が回収できない場合に利用者が責任を負う形です。
リコース型のリスク残存図

リコース型は「実質融資」
リコース型では、利用者が「90万円受け取って100万円返済する」という、貸金業の構造そのままになります。

リコース型の特徴
- 譲渡しても利用者の責任が残る
- 売掛先倒産は利用者のリスク
- 会計上「売掛金」が残り、新たに「借入金」が増える
- 手数料は安め(業者リスクが低い)
- 実質的に融資であり、貸金業法の規制対象
4. 法的性質の決定的な違い
両者の法的性質の違いを整理します。
ノンリコース型の法的性質

リコース型の法的性質

金融庁の見解
金融庁は公式に以下のように述べています(要約):

最高裁判決の方向性
令和4年7月の最高裁判決では、給与ファクタリングについて「実質的に貸金業に該当」と明確に判示しました。「ファクタリング」という名称ではなく契約の実態で判断するという司法の姿勢が明らかになっています。
5. 会計処理の違い
会計処理は両者で根本的に異なります。
ノンリコース型の会計処理

リコース型の会計処理

BSへの影響比較

リコース型では総資産・総負債とも増加するため、財務指標が大幅に悪化します。
6. 手数料の違いとその理由
ノンリコース型は手数料が高く、リコース型は手数料が安い傾向にあります。これにはリスク移転の経済的合理性があります。
手数料水準の比較

価格差の合理性

「リコース型の方が安い」は事実ですが、それは利用者がリスクを丸抱えしているからにすぎません。安いからといって飛びつくと、売掛先倒産時に致命的な損失が発生します。
単純な比較は危険
| 評価項目 | ノンリコース 手数料10% |
リコース 手数料5% |
|---|---|---|
| 通常時のコスト | 10万円 | 5万円 |
| 売掛先倒産時 | 追加損失なし | 100万円返済義務 |
| 期待コスト(倒産確率1%) | 約10万円 | 約5.95万円 |
| 期待コスト(倒産確率5%) | 約10万円 | 約9.75万円 |
| 期待コスト(倒産確率10%) | 約10万円 | 約14.5万円 |
売掛先の信用力が低い場合、リコース型は期待コストが逆転することに注意してください。
7. 国内ファクタリングの大半がノンリコースである理由
日本のファクタリング市場では、正規業者の取扱いはほぼノンリコース型です。
なぜノンリコースが主流か

「ノンリコース」を明示する業者を選ぶ
正規業者の多くは、契約書および公式サイトで「ノンリコース」「償還請求権なし」を明記しています。明示がない業者は要警戒です。

8. リコース型が違法ファクタリングに使われる構図
違法業者の多くは、リコース型を悪用して実質融資を行っています。
違法業者の典型的な契約構造

違法業者の典型サイン

実害の例
過去には、リコース型ファクタリングを装った業者が、売掛先倒産後に利用者から強制的に「買戻し」名目の高額返済を迫るケースが多数報告されています。
被害者の中には、結果的に借入の数倍を返済する事態に陥った例もあります。
9. 「ノンリコース」を謳いつつ実質リコースな業者の見抜き方
最も悪質なパターンが、「ノンリコース」と謳いながら契約書には小さく償還条項を入れる業者です。
偽装ノンリコースの典型条項

偽装ノンリコースの見抜き方

質問形式での確認
業者に直接、以下を質問してください:

10. 業者選びと契約時のチェックポイント
ノンリコース型を確実に契約するためのチェックポイントを整理します。
業者選び段階

契約条件確認段階

契約締結段階

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11. FAQ
Q1. リコース型ファクタリングが全て違法ということですか?
A. 必ずしも全てではありません。貸金業登録を持つ業者が、リコース型を明示し、出資法・利息制限法の範囲内で運用するなら合法です。ただし、「ファクタリング」と名乗ってリコース型を提供する場合は、実態が貸金業として規制対象となります。
Q2. ノンリコース型なのに手数料が安すぎる業者は怪しいですか?
A. 一般的な水準(2社間5〜18%)を大きく下回る場合、「実態は別商品」「偽装ノンリコース」の可能性があります。契約書の精査を強く推奨します。
Q3. 「一部リコース」のような契約はありますか?
A. 「売掛先の倒産は業者負担だが、利用者の虚偽申告があれば責任あり」というハイブリッド型は存在します。これは概ね正規業者の通常運用で、表明保証違反時の責任は当然のもの。包括的な「買戻し義務」とは別物です。
Q4. ノンリコース型でも完全にリスクゼロですか?
A. 売掛先倒産リスクはゼロですが、それ以外のリスクは残ります:① 違法業者選択リスク、② 高手数料による経営悪化リスク、③ 取引先関係への影響(3社間)、④ 売掛金の二重譲渡など利用者起因の問題、など。
Q5. ノンリコース・リコースの判別は素人でもできますか?
A. 重要なキーワードの確認はできますが、契約書全体の法的評価には専門家(弁護士・税理士)の確認を推奨します。大型債権・初めての業者・条件が複雑な契約では、必ず第三者チェックを。
まとめ

ノンリコース型こそが、ファクタリングを安全に活用するための前提条件です。「リコース型は手数料が安い」という言葉に惑わされず、本記事のチェックを徹底してください。
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※本記事の情報は2026年5月時点のもので、最新情報は各業者の公式サイトでご確認ください。契約書の評価は必ず弁護士・税理士にご相談ください。本記事には広告(PR)リンクを含みます。
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