4 分で読める資金繰り総研 編集部
SUMMARY
同じ売上・同じ利益でも、入金と支払いのタイミングが噛み合っているかで、資金繰りの楽さはまったく変わります。月の前半に支払いが集中し、入金は後半――これだけで毎月ヒヤヒヤすることになります。本記事では、お金の出入りのリズムを整える「資金繰り平準化」の考え方とコツを解説します。
資金繰りの平準化って何?
入りを早く、出を遅く、大きな支出の山をならすことです。入出金の時期を整えて、お金の山と谷を浅くします。
| 方向 | やること | 効果 |
|---|---|---|
| 入りを早く | 請求の早期化・締め日の前倒し・前受金 | 入金が早まり谷が浅くなる |
| 出を遅く | 支払サイトの調整・支払日の集約 | 支払いの山を後ろにずらせる |
| 山をならす | 大型支出(賞与・納税)の積立 | 一度に出る衝撃を分散できる |
入金を早くするには?
納品後すぐ請求書を出し、締め日や支払日の前倒しを交渉し、前受金や着手金をもらう形にします。急ぎなら売掛金の現金化もあります。
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支払いを遅らせてもいいの?
仕入先への相談やカード払いで後ろにずらせますが、給与・源泉所得税・社会保険料・消費税は遅らせてはいけません。最優先で確保します。
ただし給与・源泉所得税・社会保険料・消費税は遅らせてはいけない支払いです。これらは最優先で確保してください。
賞与や納税の山はどうならす?
毎月の積み立てでならします。納税資金の概算を毎月別口座へ移し、賞与額の1/6を毎月積み立てれば、支給月の谷が消えます。
年に数回の賞与・納税・保険料は、資金繰りの大きな“山”です。これを毎月の積立でならします。
平準化してもなお谷が残る月は、無料診断で打ち手を整理してください。
「入りを早く(請求早期化・前受金)」「出を遅く(支払サイト調整・支払日集約)」「大型支出の山をならす(納税・賞与の積立)」の3方向で行います。売上を増やさなくても資金繰りが楽になるのが特長です。
そして給与・源泉所得税・社会保険料・消費税は絶対に遅らせてはいけない支払いです。これらを最優先で確保したうえで、調整可能な支払いだけをずらしましょう。
発行が遅れるほど入金も遅れます。次に効くのが、新規契約時に支払サイト(締め日・支払日)を短くしてもらう交渉、そして着手金・前受金をもらうモデルへの変更です。
たとえば賞与額の6分の1を毎月別口座に積み立てれば、支給月に大きな谷ができません。消費税・法人税も入金時に概算分を別口座へプールしておくと、納付月の資金ショートを防げます。
その場合は経常収支の改善(粗利・固定費の見直し)や資金調達が必要です。当座の谷は売掛金を期日前に資金化するファクタリングで埋める方法もありますが、根本対策と並行してください。
資金繰り平準化は「入りを早く、出を遅く、大型支出の山をならす」の3方向。売上を増やさなくても、お金のリズムを整えるだけで資金繰りは大きく楽になります。まず資金繰り表で山と谷を可視化し、ずらせる入出金を見つけましょう。ただし給与・税金・社保は遅らせてはいけない支払いです。
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