5 分で読める資金繰り総研 編集部
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SUMMARY
資金繰り表は「作る」より「読む」ほうが難しい、とよく言われます。せっかく作っても、どの数字を見れば危険を察知できるのか分からなければ意味がありません。本記事では、資金繰り表のどこを・どの順番で見れば、資金ショートを前もって防げるのかを、サンプルを使って具体的に解説します。まだ表を作っていない方は、先に資金繰り表の作り方をご覧ください。
資金繰り表はどこから見ればいい?
翌月繰越、経常収支、大型支出の順です。結果の繰越から、原因の本業の収支、犯人の大型支出へと絞り込みます。
資金繰り表は上から順に眺めるものではありません。危険を最速で見つけるための「見る順番」があります。
| 見る順番 | どこを見る | 何が分かる |
|---|---|---|
| ①最初に | 各月の「翌月繰越」の行 | 現金が尽きる月はないか(マイナス・薄い月) |
| ②次に | 「経常収支」の符号と推移 | 本業でお金が増えているか/溶けているか |
| ③最後に | 大型支出(税金・賞与・返済)の月 | どの支払いが繰越を削っているか |
つまり、「結果(繰越)→ 原因(経常収支)→ 犯人(大型支出)」の順に絞り込むのが正しい読み方です。順に見ていきましょう。
翌月繰越はどこを見るの?
マイナスになる月は資金ショートの月です。マイナスでなくても、月商の半月分を下回るほど薄い月は黄信号です。
▶ 関連記事:資金繰り表の作り方と改善ポイント|ひな形の考え方つきPROTOCOL Re Finance
最重要は最下行の「翌月繰越」です。ここがマイナスになる月は資金ショート、つまり倒産リスクの月です。マイナスでなくても、月商の半月分を下回るほど薄くなる月は黄信号。下のサンプルを見てください。
| 項目 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
|---|---|---|---|---|
| 前月繰越 | 800 | 900 | 500 | 150 |
| 経常収支 | +100 | −400 | −350 | +200 |
| 翌月繰越 | 900 | 500 | 150 | 350 |
※単位:千円。数値はサンプルです。
9月末の繰越が150まで落ち込んでいます。仮に10月の入金が1件遅れれば、即ショートする水準です。この「150の月」を7月の時点で発見できれば、まだ2か月の猶予がある――これが資金繰り表を読む価値です。
経常収支がマイナスだと危ない?
賞与や納税などの単発で原因が分かっていれば慌てません。マイナスが続くのは最も危険で、本業が現金を減らしている状態です。
次に、なぜ繰越が減ったのかを「経常収支(営業収入−営業支出)」で確認します。ここがポイントです。
サンプルでは8月・9月と経常収支のマイナスが連続しています。これは要注意。単発か連発かで打ち手がまったく変わるため、経常収支がマイナスのときの立て直し方もあわせて確認してください。
繰越を減らす犯人は何が多い?
消費税・法人税の納付、夏冬の賞与、社会保険料の年度更新、借入返済や設備投資です。予測できるので前もって表に入れておきます。
経常収支が落ちた月は、その内訳で「何が出ていったか」を見ます。多くの場合、犯人は次のいずれかです。
これらは「予測できる支出」です。資金繰り表に前もって入れておけば、慌てずに資金を準備できます。犯人が特定できれば、入金の前倒し・支出の繰り延べ・資金調達のどれで埋めるかを冷静に選べます。
見落としやすい点はある?
繰越が右肩下がりでないか、予定と実績がずれていないか、あと何か月もつかです。手元現金÷月の平均赤字で概算できます。
繰越が薄い月が続く・右肩下がりが止まらない場合は、早めに手を打つほど選択肢が多く残ります。どの打ち手が自社に合うか整理したい方は、資金繰り総研の無料診断が役立ちます。すぐに現金が必要なら、売掛金を期日前に資金化するファクタリングも短期の選択肢になります。
ここがマイナス、または月商の半月分を下回る月が「危ない月」。まず危険な月を特定し、次にその原因(経常収支)、最後に犯人(大型支出)の順に絞り込むのが、最速で危機を見つける読み方です。
賞与や納税など一時的な大型支出による単発のマイナスは、原因が分かっていれば過度に恐れる必要はありません。危険なのは「経常収支のマイナスが何か月も連発する」状態で、これは本業そのものが現金を溶かしているサインです。
たとえば手元300万円で毎月100万円ずつ減っているなら、残り約3か月。これを把握すると、いつまでに手を打つべきかが明確になります。
トレンド(数か月の推移)で見ないと、この緩やかな悪化を見逃します。符号だけでなく「増えているか減っているか」を必ず確認しましょう。
確度の高い入金だけを控えめに計上し、毎月「予定と実績」を見比べてズレの原因を記録します。これを繰り返すほど、表の精度は確実に上がります。
資金繰り表は「翌月繰越 → 経常収支 → 大型支出」の順に読むことで、危険な月を最速で見つけられます。結果から原因、原因から犯人へと絞り込む――この型さえ覚えれば、数字が苦手でも資金ショートを前もって察知できます。繰越の右肩下がりと経常収支のマイナス連発は、特に見逃してはいけないサインです。
危ない月が見えたら、無料診断で打ち手を整理し、急ぎならファクタリング比較や手取りシミュレーターも検討してください。税務・融資の個別判断は、必ず税理士・金融機関・各公式窓口にご相談ください。
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