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資金繰りの悩み2026.06.02更新 2026.10.30

開業したばかり(創業1年未満)でも使えるファクタリング|実績ゼロでも資金化できる仕組み【2026年版】

10 分で読める資金繰り総研 編集部

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01創業1年未満で決算がまだなくても、後日入金される売掛金があれば、ファクタリングで早めに資金化できる可能性があります。
  2. 02審査で主に見られるのは自社ではなく売掛先の信用だからです。
  3. 03創業期は手数料が高めになりやすいので、創業融資や資金繰りの改善と組み合わせ、頼りすぎないようにします。
第二章本文◆ ◆ ◆

「会社を立ち上げたばかりで、まだ決算を一度も迎えていない」「創業して数か月、銀行融資はこれから申し込む段階」――そんなタイミングで急に資金が必要になり、不安を抱えていませんか。この記事は、創業1年未満・決算実績ゼロでも資金調達の選択肢になり得る「ファクタリング」について、仕組みから注意点まで、創業期の事業者の目線でていねいに解説します。

01結論:創業1年未満・実績ゼロでも、売掛金があれば資金化できる可能性がある

社長

決算書が一度もなくても大丈夫?

取引が発生し、後日入金予定の売掛金があれば、早期に資金化できる可能性があります。主に見るのは取引先の信用だからです。

ハカセ

先に結論からお伝えします。ファクタリングは「あなたの会社の信用」ではなく「売掛先(請求先)の信用」を主に見る資金調達手段です。そのため、創業して間もなく決算書が一度もない状態でも、すでに取引が発生し、後日入金される予定の売掛金(請求書)があれば、その入金を待たずに早期資金化できる可能性があります。

これは銀行融資やビジネスローンとは大きく異なる点です。融資は「過去の実績(決算書・確定申告)」と「将来の返済能力」を審査の中心に置くため、決算実績ゼロの創業期はどうしても不利になりがちです。一方ファクタリングは借入ではなく「売掛債権の売却(譲渡)」であり、審査の重心が売掛先に移ります。

ただし注意:「創業期なら誰でも100%通る」ということではありません。売掛先の信用力、請求書の内容、売掛金の確実性などによって、利用可否・手数料は変わります。本記事はあくまで一般的な仕組みと目安の解説です。

自社の状況でどの程度の手数料・スピードが見込めそうか、ざっくり把握したい方はファクタリング手数料シミュレーターで目安を確認してみてください。また「自分のケースで使えるのか」を簡単にチェックしたい方はかんたん診断が便利です。

02なぜ「創業まもない・実績ゼロ」でも選択肢になるのか(仕組み)

社長

つまり、どういう仕組み?

持っている売掛金を買い取ってもらう仕組みです。60日後に入る60万円の請求書なら、手数料を引いた額を待たずに受け取れます。

ハカセ

▶ 関連記事:設立1年未満・創業期でもファクタリングは使える?PROTOCOL Re Finance

ファクタリングの本質は、「あなたが持っている売掛金(将来受け取るお金)を、ファクタリング会社に買い取ってもらうこと」です。たとえば「取引先に60万円分の請求書を出していて、入金は60日後」という状況なら、その60日を待たずに、手数料を差し引いた金額を今すぐ受け取れる、という仕組みです。

融資(借入)とファクタリング(売却)の違い

比較項目 銀行融資・ビジネスローン ファクタリング
性質 借入(負債が増える) 売掛債権の売却(負債ではない)
主な審査対象 自社の決算・信用・返済能力 売掛先の信用・売掛金の確実性
創業期の不利さ 決算実績ゼロは不利になりやすい 売掛先が安定していれば相対的に通りやすい場合がある
返済義務 あり(分割返済) 原則なし(償還請求権なしの2社間・3社間の場合)
資金化スピード 数週間〜(目安) 即日〜数日(業者・状況により異なる)

このように、ファクタリングは「過去の実績がまだ積み上がっていない創業期」と相性が比較的良い場面があります。重要なのは「自社がどれだけ若いか」より「売掛先がどれだけ信頼できるか」という点です。

2社間と3社間ファクタリング

ファクタリングには大きく2つの方式があります。創業期にどちらが向くかは状況次第なので、特徴を押さえておきましょう。

方式 売掛先への通知 手数料の傾向(目安) スピードの傾向
2社間(利用者とファクタリング会社) 原則通知なし やや高め 速い(即日〜が狙える)
3社間(売掛先も関与) あり(売掛先の承諾が必要) 低め やや時間がかかる傾向

※手数料・スピードはいずれも業者・売掛先・債権内容により異なる「一般的な傾向」です。確定値ではありません。

03創業期に審査・利用で「見られる点」と注意点

社長

実績ゼロだと何を見られる?

取引先の信用、売掛金が本物と示す書類、入金予定日と金額の明確さ、その取引先との入金実績、二重に売っていないかなどです。

ハカセ
取引先の信用実績ゼロでもまず見られる点
売掛金を示す書類売掛金が本物だと示す
入金予定日と金額はっきりしているかを確認される
入金実績その取引先からの入金や二重売却の有無を見る

「実績ゼロでも使える」とはいえ、何も見られないわけではありません。創業まもない事業者がファクタリングを利用する際、ファクタリング会社が特に確認する傾向のあるポイントを整理します。

  • 売掛先の信用力・規模:上場企業・官公庁・大手など信用が高い相手ほど有利になりやすい。
  • 売掛金の実在性:請求書・契約書・発注書・納品書など、取引が本当に存在することを示す書類。
  • 入金予定日と金額の明確さ:入金日が確定しているほど評価されやすい。
  • 過去にその売掛先と取引・入金実績があるか:初回取引より、継続入金実績があるほうが安心材料になりやすい。
  • 二重譲渡・架空債権でないか:同じ売掛金を複数社に売っていないか等は厳しく確認される。
創業期ならではの注意:取引が始まったばかりで「初回の請求書」しかない場合、売掛金の確実性が読みにくいため、手数料が高めに提示されたり、買取額に上限が付いたりすることがあります。これは不当ではなく、リスク評価の結果として一般的に起こり得ることです。

04創業期に向く業者タイプの選び方

社長

創業期に合う業者は?

数万円〜数十万円の少額でも対応する業者や、個人事業主・フリーランス対応をうたう業者、オンライン完結で書類が少ない業者です。

ハカセ
小口・少額に対応売掛金が小さい創業期でも相談しやすい
個人事業主に対応法人化前後の創業期には柔軟なことがある
オンライン完結必要書類が少なく決算書なしで進めやすい
条件を事前に明示手数料や契約条件をはじめに示す業者を選ぶ

ファクタリング会社にはそれぞれ得意分野があります。創業1年未満・小規模・実績ゼロという条件では、次のようなタイプの業者・サービスが相性が良い傾向にあります。

1. 小口・少額の買取に対応している業者

創業期は売掛金そのものが小さいことが多いものです。数万円〜数十万円の少額債権でも対応してくれる業者を選ぶと利用しやすくなります。

2. 個人事業主・フリーランス対応をうたう業者

法人化前後の創業期は、個人事業主向けに門戸を開いている業者のほうが柔軟なことがあります。関連記事の個人事業主・フリーランス向けファクタリング解説もあわせて参考にしてください。

3. オンライン完結・必要書類が少ない業者

決算書を出せない創業期は、決算書必須の業者では話が進みません。「決算書不要」「請求書と本人確認で申込可」など、必要書類が少ないサービスを優先しましょう。

4. 契約条件・手数料を事前に明示する業者

後述しますが、契約書を交付しない・手数料が不透明な業者は避けるべきです。見積り段階で条件をはっきり示す業者を選びましょう。

創業期でも申込みやすい業者を横並びで比較したい場合は、資金繰り総研のファクタリング会社ランキングで、少額対応・必要書類・入金スピードなどの観点から検討するのが効率的です。

05手数料・スピードの目安

社長

創業期だと手数料は高い?

実績がない分、やや高めに提示される傾向があります。買取の上限が付く場合もあります。入金は最短即日〜数営業日が目安です。

ハカセ

ここで示す数字はあくまで一般的な目安であり、確約された数値ではありません。創業期は実績がない分、相対的に手数料が高めに提示される傾向がある点を理解しておきましょう。

項目 一般的な目安(業者・状況により異なる)
2社間ファクタリング手数料 おおむね高め(売掛先非通知のため)
3社間ファクタリング手数料 おおむね低め(売掛先承諾あり)
入金までのスピード 最短即日〜数営業日
創業期・初回取引の傾向 手数料がやや高め・買取上限が付く場合あり

「自分の売掛金だと手取りはいくらになりそうか」をざっくり試算したい方は、手数料シミュレーターで複数パターンを比べてみてください。提示された見積りが目安より極端に高い/低い場合は、その理由を業者に確認することをおすすめします。

06申込の流れと必要書類

社長

初めてでも手続きは難しくない?

申込、書類提出、審査・見積り、契約、入金、回収・精算の流れです。請求書や本人確認書類など、創業期でもそろえやすい書類が中心です。

ハカセ

初めてファクタリングを利用する創業期の事業者向けに、一般的な利用の流れを示します。

申込から入金までの流れ(一般例)

  1. 問い合わせ・申込:オンラインフォームや電話で申込。売掛金の概要を伝える。
  2. 必要書類の提出:請求書・本人確認書類などを提出。
  3. 審査・見積り:売掛先の信用などを確認し、手数料・買取額が提示される。
  4. 契約:条件に納得したら契約書を取り交わす(契約書交付は必須)。
  5. 入金:手数料を差し引いた金額が振り込まれる。
  6. 回収・精算:方式に応じて売掛金を回収・精算する。

創業期でもそろえやすい必要書類(例)

  • 売掛金の請求書(資金化したい債権)
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 取引の実在を示す書類(契約書・発注書・納品書など)
  • 入出金が分かる通帳のコピーや取引明細(求められる場合)
  • (法人の場合)登記事項証明書など会社の基本情報

※必要書類は業者によって異なります。「決算書なしで申込可」かどうかは、創業期にとって特に重要な確認ポイントです。

07やってはいけないこと・違法業者の見分け方

社長

急いで選ぶときの注意点は?

給与ファクタリング、買い戻し義務がある契約をファクタリングと称するもの、極端に高い手数料、契約書を渡さない業者は警戒を。

ハカセ
給与ファクタリングこうした業者は警戒する
買い戻し義務のある契約ファクタリングと称するものに注意する
極端に高い手数料提示があれば警戒する
契約書を渡さない書面を渡さない業者は警戒する

創業期は資金繰りに余裕がなく、急いで業者を選びがちです。だからこそ、悪質・違法な業者を避ける知識が欠かせません。以下に該当する業者は強く警戒してください。

危険なサインの例:

  • 給与ファクタリング:個人の給与を対象とするものは「貸金」に該当し得るとされ、無登録業者によるものは違法・トラブルの温床。事業者向けの売掛金ファクタリングとは別物です。
  • 償還請求権あり(ウィズリコース)を「ファクタリング」と称する:売掛先が倒産したら利用者が買い戻す契約は、実質的に貸付とみなされる場合があり注意が必要。
  • 相場から極端に外れた高すぎる手数料:実態として高利の貸付に近い恐れ。
  • 契約書を交付しない/控えをくれない:条件があいまいなまま進める業者は危険。
  • 会社の所在地・連絡先が不明確

こうした契約が「貸金にあたるのか」「契約が有効か」といった法的判断は、個別事情により結論が変わります。少しでも不安があれば、契約前に弁護士や公的な相談窓口(法テラス等)へ相談してください。本記事は一般的な注意喚起であり、個別の法的助言ではありません。

08根本的な資金繰り改善の視点も忘れずに

社長

毎回ファクタリングで回していい?

頼り続けると手数料が利益を圧迫しかねません。公庫の創業融資や制度融資との併用、入金サイトの見直しも進めましょう。

ハカセ

ファクタリングは「入金までの時間差を埋める」有効な手段ですが、手数料というコストがかかります。創業期に毎回ファクタリングに頼り続けると、利益を手数料が圧迫しかねません。資金化の手段として活用しつつ、並行して根本的な資金繰り改善も進めましょう。

  • 創業融資との併用:日本政策金融公庫の創業融資や自治体の制度融資など、創業期でも申込可能な融資制度があります。ファクタリングでつなぎつつ、融資で資金基盤を整える二段構えが現実的です。
  • 入金サイト・支払サイトの見直し:請求から入金までの期間を短く交渉できないか、相手と相談してみる。
  • 固定費の最適化:創業期こそ固定費を抑え、キャッシュの流出を緩やかに。
  • 資金繰り表の作成:いつ・いくら不足するかを可視化し、早めに手を打つ。

※創業融資の可否・条件、税金や社会保険の取り扱いは個別事案により異なります。具体的な判断は税理士・公的窓口・各金融機関にご確認ください。

「融資が間に合わないが今月の支払いがある」といった具体的な状況に合う手段を整理したい方は、かんたん診断で自分のケースに近い選択肢を確認してみてください。

09よくある質問(FAQ)

Q1:設立直後で決算書がまったくありません。それでも利用できますか?

A1:売掛金(請求書)が発生していれば、決算書がなくても利用できる可能性があります。

ファクタリングは売掛先の信用を主に見るためです。ただし利用可否・手数料は売掛先や債権内容により異なり、必ず利用できると保証するものではありません。

Q2:創業期だと手数料は高くなりますか?

A2:初回取引や実績の少ない売掛先の場合、リスク評価として手数料が高めに提示される傾向があります。

複数社で見積りを取り、シミュレーターで目安と比較するのが有効です。

Q3:ファクタリングを使うと信用情報に傷がつきますか?

A3:ファクタリングは借入ではなく売掛債権の売却のため、一般に個人・法人の借入として信用情報機関に登録される性質のものではないとされています。

ただし契約形態によって扱いが異なる場合があるため、不安な場合は契約前に業者へ確認してください。

Q4:創業融資の審査中ですが、同時にファクタリングを使っても問題ありませんか?

A4:融資審査とファクタリング利用は別の手続きですが、資金繰り全体の整合性は重要です。

融資の条件や申告内容に関わる判断は、税理士や融資先の金融機関に個別にご相談ください。

Q5:「審査なし・誰でも100%通る」という広告は本当ですか?

A5:ファクタリングには売掛先や債権の確認が伴うため、「審査が一切なく誰でも必ず通る」という表現は実態と合いません。

過度にうまい話を強調する業者は、契約条件や手数料を慎重に確認してください。

10まとめ

創業1年未満・決算実績ゼロでも、売掛金が発生していればファクタリングで資金化できる可能性があります。ポイントは、ファクタリングが「自社の過去実績」ではなく「売掛先の信用」を主に見る仕組みである点です。

  • 創業期は「決算書不要」「少額対応」「個人事業主対応」「条件が明確」な業者が相性良い傾向。
  • 手数料・スピードはあくまで目安。初回・創業期は手数料が高めになりやすい。
  • 給与ファクタリング・償還請求権付き・契約書未交付・超高手数料などの違法・悪質業者は回避する。
  • ファクタリングはつなぎ手段。創業融資や資金繰り改善と併用し、コストに頼りすぎない設計を。
  • 税務・法的・融資の個別判断は、税理士・弁護士・公的窓口・金融機関へ相談する。

まずは自分の状況に合う業者を把握することから始めましょう。創業期でも申込みやすいサービスはファクタリング会社ランキングで比較でき、手取りの目安は手数料シミュレーターで試算できます。

監修・執筆:資金繰り総研 編集部(by PROTOCOL)/本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法務・税務・融資判断を行うものではありません。最終的な判断は専門家・公式窓口にご確認ください。

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最終更新日 2026年10月30日
編集 資金繰り総研 編集部(株式会社 PROTOCOL)

本記事は 資金繰り総研 編集部が制作したものです。資金繰り総研は中小企業・個人事業主のファクタリング業者選びを支援するメディアで、86 社の業者を公開情報・提携データをもとに比較・評価しています。

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第三章次の一歩◆ ◆ ◆
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第四章この記事をつくった編集部◆ ◆ ◆
資金繰り総研 編集部

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