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資金繰りの悩み

手形が決済できない時の対処法【不渡りを回避する緊急手順】

振り出した手形が決済できそうにない時の、不渡りを回避する緊急手順を資金繰り総研 編集部が解説。

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編集部の結論
手形が決済できないと「不渡り」となり、6ヶ月以内に2回出すと銀行取引が停止され、事実上の倒産に至ります。決済日まで時間がない場合、最優先で動くべき緊急事態です。手段は、当座預金への入金を間に合わせること、手形の所持人と書換え(ジャンプ)を交渉すること、売掛金があればファクタリングで即日資金化すること。1つを待たず同時並行で進めてください。

こんな状況ではありませんか?

  • 振り出した手形の決済日が迫っているが、当座に資金が足りない
  • このままだと不渡りになりそう
  • 銀行融資は決済日までに間に合わない
  • 何から手をつければいいか分からない

ひとつでも当てはまるなら、これは一刻を争う状況です。資金繰り総研 編集部が、不渡りを回避する手順を解説します。

まず今日やること ── 最優先の3ステップ

  1. 決済日と不足額を正確に確認する ── 当座預金の残高と、手形の額面・決済日を突き合わせ、「いつまでに・いくら」入金が必要かを確定します。
  2. 手形の所持人に書換え(ジャンプ)を打診する ── 手形を持っている相手に事情を説明し、決済日を先に延ばす書換えに応じてもらえないか相談します。応じてもらえれば、不渡りを回避できます。
  3. 資金調達を同時並行で進める ── 売掛金があればファクタリングで即日資金化、取引銀行にも緊急で相談。決済日まで時間がないため、結果を待たず複数を同時に動かします。

不渡りとは何か ── なぜ最重大なのか

手形が決済できず「不渡り」となると、その情報は手形交換所を通じて金融機関に共有されます。6ヶ月以内に2回の不渡りを出すと、銀行取引停止処分となり、当座取引や銀行融資が利用できなくなります。これは事実上の倒産を意味します。

つまり、1回目の不渡りの時点で、事業の存続が危険水域に入ります。手形の決済は、あらゆる支払いの中で最も優先度が高いと考えてください。

取れる対処法をすべて整理

① 当座預金への入金を間に合わせる

決済日までに当座に資金を用意できれば、不渡りは回避できます。あらゆる手段を、決済日に間に合うかどうかで判断します。

② 手形の書換え(ジャンプ)を交渉する

手形の所持人に、決済日を延ばした新しい手形への書換えを相談します。相手の同意が必要ですが、不渡りで連鎖的に困るのは相手も同じため、交渉に応じてもらえることがあります。

③ 売掛金があればファクタリングで即日資金化

取引先への売掛金があるなら、ファクタリングで最短数時間〜即日の現金化が可能です。決済日に間に合う、数少ない手段のひとつです。

④ 取引銀行への緊急相談

当座を持つ取引銀行に、すぐに事情を相談します。短期の資金対応が可能かを確認します。

ファクタリングが解になるか、ここで見分ける

  • 取引先への売掛金がある+決済日まで時間がない → ファクタリングが有効。即日資金化に対応する業者なら、決済日に間に合う可能性がある。
  • 売掛金がない → ファクタリングは使えません。②の手形書換え交渉と④の銀行相談に全力を注ぎます。

なお、ファクタリングで現金化するのは「自社が受け取る側の売掛金」です。自社が振り出した手形そのものをファクタリングするわけではない点に注意してください。

すぐに現金が必要なら ── ファクタリングという選択肢

取引先への売掛金(未回収の請求書)があるなら、ファクタリングでそれを支払期日前に現金化し、手形の決済資金に充てられます。借入ではないため信用情報に影響せず、自社の業績ではなく売掛先の信用で審査されます。資金繰り総研 編集部が103社を調査した中から、編集部評価の高い5社を紹介します。業者名をタップすると公式サイトへ移動できます。

順位 業者名(公式へ) 手数料 最短入金 対応上限 個人事業主
1位 ジャパンマネジメント 2.0%〜 24時間 5,000万円
2位 西日本ファクター 2.8%〜 即日 3,000万円
3位 グッドプラス 3.0%〜 即日 1億円
4位 ネクストワン 3.5%〜 2時間 1,000万円
5位 イージーファクター 2.5%〜 即日 3,000万円

手数料は売掛先の信用や債権額、契約形態(2社間・3社間)で変わります。緊急時でも、可能な範囲で複数社を比較してください。

編集部1位・ジャパンマネジメントの公式サイトを見る(ジャパンマネジメント)

やってはいけないNG対応

  • 決済日まで何もせず様子を見る ── 不渡りは待っても解決しません。今日から動く。
  • 手形の所持人に連絡せず、不渡りを出してしまう ── 書換え交渉の余地を自ら捨てることになります。
  • 貸金業登録のない業者・ヤミ金に頼る ── 「即日」「審査なし」をうたうヤミ金に追い詰められて手を出すと、事業が崩壊します。
  • 1つの資金調達の結果を待ってから次に動く ── 時間切れになります。書換え交渉・ファクタリング・銀行相談は同時並行で。
  • 不渡りを出した後、放置する ── 1回目の不渡りの時点で、専門家(弁護士・中小企業活性化協議会)への相談が必要な段階です。

公的な相談窓口

資金調達と並行して、公的機関にも相談できます。不渡りが現実味を帯びているなら、早めに専門窓口へ。

  • 中小企業活性化協議会 ── 各都道府県に設置された、経営改善・事業再生の公的な相談窓口。資金繰りが深刻な段階での相談先です。
  • よろず支援拠点(中小企業基盤整備機構)── 中小企業・個人事業主向けの無料経営相談窓口。公式サイト
  • 日本政策金融公庫 ── 緊急時に相談しやすい政府系金融機関。公式サイト

よくある質問

Q. 不渡りを1回出すとどうなりますか?

A. 1回目で直ちに銀行取引停止にはなりませんが、6ヶ月以内に2回出すと銀行取引停止処分となり、事実上の倒産に至ります。1回目の時点で危険水域です。

Q. 手形の書換え(ジャンプ)とは何ですか?

A. 決済日を延ばした新しい手形に差し替えることです。手形の所持人の同意が必要ですが、応じてもらえれば不渡りを回避できます。

Q. 自分が振り出した手形をファクタリングできますか?

A. できません。ファクタリングで現金化できるのは「自社が受け取る側の売掛金」です。決済資金は、その売掛金を現金化して用意します。

Q. 売掛金がなく、書換えにも応じてもらえません

A. 一刻を争う段階です。取引銀行に緊急相談するとともに、中小企業活性化協議会や弁護士へ早急に相談してください。

Q. でんさい(電子記録債権)でも不渡りはありますか?

A. でんさいにも支払不能の制度があり、繰り返すと取引が制限されます。手形と同様、決済資金の確保は最優先です。

まとめ

手形の不渡りは、2回で銀行取引停止=事実上の倒産という、最も重大な事態に直結します。決済日まで時間がないなら、当座への入金、手形の書換え交渉、売掛金があればファクタリングでの即日資金化を、すべて同時並行で進めてください。1回目の不渡りが現実味を帯びた時点で、専門窓口への相談も並行すべき段階です。

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最終更新日 2026年5月17日
編集 資金繰り総研 編集部(株式会社 PROTOCOL)

本記事は 資金繰り総研 編集部が制作したものです。資金繰り総研は中小企業・個人事業主のファクタリング業者選びを支援するメディアで、103 社の業者を公開情報・提携データをもとに比較・評価しています。

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