1年間に手元に残るお金(キャッシュフロー)で、借入の元金と利息の返済をどれだけまかなえているかを見る指標がDSCRです。決算書の数字と年間の返済額を入れると、DSCRと、返済に回せる余力がわかります。
キャッシュフローは、日本政策金融公庫の「経営改善計画書策定の手引」と同じく「経常利益+減価償却費(厳密には税金の支払額を引く)」で計算しています。減価償却費は現金が出ていかない費用なので、利益に足し戻すと、手元に残るお金の目安になります。
DSCRが1倍を下回ると、その年に手元に残るお金より返済額のほうが大きい状態です。あわせて表示する債務償還年数は、今の状態が続いた場合に借入金を何年で返せるかの目安です。公庫の手引では、経営改善計画の目標の一つとして「債務償還年数10〜15年程度」が挙げられています。
| 条件 | DSCR | 債務償還年数 |
|---|---|---|
| キャッシュフロー950万円・元利返済800万円・借入6,000万円 | 約1.19倍 | 約6.3年 |
| キャッシュフロー600万円・元利返済800万円・借入6,000万円 | 0.75倍 | 10.0年 |
| キャッシュフロー1,500万円・元利返済800万円・借入6,000万円 | 約1.88倍 | 4.0年 |
金融機関が実際にどの数字を見るかは、機関や融資の種類によって異なります。ここでの結果は目安です。
返済が苦しい状態が続くと、手元資金が減り、新しい借入も難しくなりがちです。返済額を減らす相談(リスケ)や借換えは、手元資金に余裕があるうちほど進めやすくなります。
計算結果は目安です。個別の契約・事案については、専門家や契約先にご確認ください。