4 分で読める資金繰り総研 編集部
SUMMARY
一人社長(従業員のいない、自分だけの法人)の資金繰りで最大の論点が「役員報酬をいくらにするか」です。高すぎれば会社の資金と社会保険料を圧迫し、低すぎれば個人の生活と融資時の信用に響く。しかも役員報酬は原則として期の途中で変えられません。本記事では、会社のお金と個人のお金を最適に分ける考え方を解説します。
役員報酬はいつ、どう決めるの?
期首に1年先の資金見通しで決めます。原則、期首から3か月以内に決めた額を1年間変えられない定期同額給与のルールがあるからです。
役員報酬には「定期同額給与」という税務ルールがあり、原則として期首(事業年度開始から3か月以内)に決めた額を1年間変えられません(期中の増額は損金算入されないなどの不利が生じます)。つまり、1年先の会社の資金繰りを見通したうえで、期首に決める必要があります。
| 役員報酬の水準 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 高め | 個人の手取り・生活の安定、融資時の個人収入の信用 | 社会保険料・所得税の負担増、会社の現金が薄くなる |
| 低め | 社会保険料・税負担が軽い、会社に現金が残る | 個人の生活が苦しい、融資時の個人収入評価が下がる |
正解は会社の利益見込み・個人の必要生活費・社会保険料のバランスで変わります。重要なのは、感覚ではなく会社の資金繰り予測に基づいて決めることです。
会社と個人のお金はどう分ける?
口座を分けて報酬を毎月一定額で移し、会社のお金を私的に使わず、納税や社会保険料の資金を会社に別にためておくことです。
▶ 関連記事:コールセンター・BPOの資金繰り|稼働月と請求月のズレPROTOCOL Re Finance
一人社長が見落としがちな出費は?
報酬に連動して増える社会保険料、赤字でも最低約7万円かかる法人住民税の均等割、課税事業者なら消費税の納付です。
会社の資金繰りが一時的に厳しくなったときは、売掛金があればファクタリングで資金化する選択肢もあります。一人社長は銀行融資の審査で個人の信用も見られるため、役員貸付金を作らない・資金繰り表を整えるといった日頃の管理が効いてきます。打ち手の整理は無料診断を。役員報酬・社保・税務の具体的な判断は必ず税理士にご相談ください。
期中の増額は損金として認められないなどの不利が生じるため、1年先の会社の資金繰りを予測したうえで期首に決めるのが鉄則です。変更可否や扱いは税理士に確認してください。
高めは個人の生活と融資時の信用に有利ですが社会保険料・税負担が増え会社の現金が減ります。低めは会社に現金が残りますが個人が苦しくなります。会社の利益見込み・必要生活費・社保負担のバランスで、資金繰り予測に基づいて決めましょう。
私的利用は「役員貸付金」として帳簿に残り、銀行融資の審査でマイナス評価になりやすいためです。生活費は毎月一定額を役員報酬として個人口座へ移し、会社と個人のお金を明確に分けましょう。
法人住民税の均等割(自治体により最低約7万円程度)は赤字でも毎年発生します。また社会保険料は役員報酬に連動してかかり続けます。これらの固定的な支出を資金繰り表に必ず織り込んでおきましょう。
ただし加入要件や節税効果は状況により異なるため、導入の可否は税理士に相談して判断してください。
一人社長の資金繰りは「役員報酬の決め方」と「会社と個人のお金を分けること」に尽きます。役員報酬は期首に1年分の資金繰り予測をもとに決め、口座を分け、役員貸付金を作らず、納税・社保資金をプールする――この基本を守るだけで、資金繰りと融資時の信用が安定します。社会保険料・均等割・消費税という固定的な出も忘れずに。
会社の資金が厳しいときは無料診断やファクタリング比較もご活用ください。役員報酬・税務の判断は必ず税理士へ。
資金繰り総研 編集部 by PROTOCOL / 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の取引・契約を推奨・保証するものではありません。
本記事は 資金繰り総研 編集部が制作したものです。資金繰り総研は中小企業・個人事業主のファクタリング業者選びを支援するメディアで、86 社の業者を公開情報・提携データをもとに比較・評価しています。
※当サイトは広告(アフィリエイト)を含みます。記事内で紹介・比較する業者には当サイトの提携先が含まれ、リンク経由のお申込みで当サイトが報酬を得る場合があります。ランキングの順位は、手数料・入金スピード等の編集部の比較基準に基づくものです。本記事は一人社長の資金繰り・役員報酬を一般的な情報として解説するものです。数値はサンプルです。役員報酬の設定・税務・社会保険は、必ず税理士にご相談ください。
手数料 0.5%〜 ・ 最短2時間 ・ 買取上限 非公表(公式サイトの公表値)。条件は審査で決まるため、複数社の見積もりで比べるのがおすすめです。
PR:掲載は評価式60点以上の提携先。並びは成果報酬の高い順です(掲載ルール)。運営は株式会社PROTOCOL。公的機関の資料・各社の公式サイトをもとにまとめ、確認した日付を記載しています。掲載内容の誤りはお問い合わせからお知らせください。編集方針・掲載ルール
同じカテゴリから、あわせて読みたい記事です。