シミュレーション今すぐ問い合わせ
資金繰りの悩み無料相談

資金繰りの悩み2026.06.06更新 2026.10.30

資金繰り表と試算表・キャッシュフロー計算書の違いを図解

4 分で読める資金繰り総研 編集部

SUMMARY

要点をまとめると

  1. 01試算表は今の成績、キャッシュフロー計算書は過去の現金の動き、資金繰り表はこれから先の現金を見る表で、時間軸と目的が違います。
  2. 02先々の資金不足を見つけられるのは資金繰り表だけです。
  3. 03試算表が黒字でも安心せず、資金繰り表で先の現金を確かめる習慣が黒字倒産を防ぎます。
第二章本文◆ ◆ ◆

「資金繰り表」「試算表」「キャッシュフロー計算書」――どれもお金に関わる表ですが、役割はまったく違います。混同したまま使うと、「黒字なのに資金が無い」原因を見誤ります。本記事では、この3つの違いを「いつの数字か」「何のための表か」という視点で整理します。資金繰り表の作り方はこちらをご覧ください。

01結論:3つは「過去・現在・未来」で役割が分かれる

社長

試算表・CF計算書・資金繰り表の違いは?

試算表は過去〜現在の成績、CF計算書は過去の現金の増減、資金繰り表はこれから先の現金の予測です。未来を見るのは資金繰り表だけです。

ハカセ
書類 時間軸 基準 主な目的
試算表 過去〜現在 発生主義 今の経営成績・財政状態の把握
キャッシュフロー計算書 過去(実績) 現金主義 過去1年の現金の増減と要因の分析
資金繰り表 未来 現金主義 これから先、現金が尽きないかの予測

ポイントは、資金繰り表だけが「未来」を見る表だということ。試算表とCF計算書は「過去〜現在」の記録です。資金ショートを防ぐには、過去を記録する書類だけでなく、未来を見る資金繰り表が不可欠なのです。

02① 試算表とは――今の経営成績の「健康診断」

社長

試算表だけでは何が足りない?

いつ現金が入る・出るかは分かりません。例えば売掛金100万円があっても、入金が3か月後なら、その間の支払いには使えません。

ハカセ

▶ 関連記事:資金繰り表の作り方と改善ポイント|ひな形の考え方つきPROTOCOL Re Finance

試算表は、日々の仕訳を集計して現時点の損益(P/L)と財政状態(B/S)を示すものです。発生主義なので、「売上が立った時点」で売上を計上します(入金前でも計上)。月次で作れば、今期がどれだけ儲かっているか・資産負債がどうなっているかが分かります。

ただし試算表は「いつ現金が入る/出る」までは教えてくれません。売掛金100万円が試算表上の資産にあっても、入金が3か月後なら、その間の支払いには使えないからです。

03② キャッシュフロー計算書とは――過去の現金の「動いた跡」

社長

CF計算書は何を見る書類?

過去1年に現金がどう増減したかを、営業・投資・財務の3区分で示します。事実は見られますが、来月の不足は教えてくれません。

ハカセ

キャッシュフロー計算書(CF計算書)は、過去1年間に現金が実際にどう増減したかを、営業・投資・財務の3区分で示します。上場企業には作成義務がありますが、中小企業では任意です。

  • 営業CF:本業で稼いだ現金(プラスが健全)
  • 投資CF:設備投資などで使った現金(成長期はマイナスが普通)
  • 財務CF:借入・返済・増資による現金の動き

CF計算書は現金主義で「事実」を見られますが、あくまで過去の実績。来月のショートは教えてくれません。

04③ 資金繰り表とは――未来の現金の「予報」

社長

資金繰り表にしかできないことは?

これから先、いつ・いくら現金が残るかの予測です。2か月後に資金が薄くなるといった警告を、手を打てるうちに出せます。

ハカセ

資金繰り表は、これから先の入金・支払いを月ごとに並べ、「いつ・いくら現金が残るか」を予測する表です。現金主義で、しかも未来を見る。だからこそ「2か月後に資金が薄くなる」といった警告を、手を打てるうちに出せます。試算表・CF計算書にはできない、唯一の役割です。

覚え方:試算表=今の成績表/CF計算書=過去の現金の通信簿/資金繰り表=未来の天気予報。倒産を防ぐのは、未来を見る「天気予報」です。

05なぜ「黒字なのに資金が無い」が起きるのか

社長

黒字なのにお金がないのはなぜ?

試算表では黒字でも、仕入れや経費の支払いが入金より先に来ると、現金は先にマイナスになるからです。資金繰り表との併用が正解です。

ハカセ

この3表の違いが、黒字倒産の正体を説明します。試算表(発生主義)では黒字でも、売上の入金が先・仕入や経費の支払いが先行すると、現金は先にマイナスになる。試算表だけ見ていると気づけず、資金繰り表を見て初めて「来月の現金が足りない」と分かるのです。利益と現金がズレる仕組みは利益と資金が一致しない理由でも詳しく解説しています。

だからこそ、試算表で経営成績を、資金繰り表で資金の未来を――両方を併用するのが正解です。資金繰り表で不足が見えたら、無料診断で打ち手を整理し、急ぎなら売掛金を期日前に資金化するファクタリングも選択肢になります。

06よくある質問(FAQ)

Q1:資金繰り表と試算表はどう違いますか?

A1:試算表は発生主義で「過去〜現在の経営成績(利益・資産負債)」を示す書類。

資金繰り表は現金主義で「これから先の現金残高」を予測する書類です。試算表が黒字でも、入金が先送りなら資金繰り表上は現金が不足する——この差が黒字倒産の正体です。

Q2:キャッシュフロー計算書があれば資金繰り表は不要ですか?

A2:いいえ。

キャッシュフロー計算書は「過去の実績」を分析する書類で、来月の資金不足は予測できません。資金繰り表は「未来」を見る唯一の表です。役割が異なるため、過去を見るCF計算書と未来を見る資金繰り表は併用すべきものです。

Q3:中小企業もキャッシュフロー計算書を作るべき?

A3:作成義務があるのは上場企業などで、中小企業は任意です。

日々の資金管理にはまず資金繰り表(未来予測)を優先するのが実務的。CF計算書は決算後に1年の現金の動きを振り返る分析ツールとして活用すると良いでしょう。

Q4:なぜ利益と現金は一致しないのですか?

A4:売上は「計上した月」、入金は「実際に振り込まれる月」がズレること、減価償却のような現金が出ない費用、在庫や売掛金の増加などが原因です。

利益(発生主義)と現金(現金主義)は別物——だから資金繰り表で現金そのものを追う必要があります。

Q5:どれから作り始めればいいですか?

A5:資金ショートを防ぐ目的なら、まず資金繰り表(未来予測)から始めるのが最優先です。

試算表は会計ソフトや税理士が作っていることが多いので、それを横に置きつつ、自社で資金繰り表を作って未来の現金を見える化しましょう。

07まとめ

試算表(今の成績)・キャッシュフロー計算書(過去の現金)・資金繰り表(未来の現金)は、時間軸と目的が異なる別々の道具です。倒産を防ぐのは、未来を見る資金繰り表。試算表が黒字でも安心せず、資金繰り表で先々の現金を確認する習慣が、黒字倒産を防ぎます。

資金繰り表で不足が見えたら、無料診断で打ち手を整理し、急ぎはファクタリング比較やシミュレーターも検討を。会計・税務の判断は必ず税理士・公認会計士にご相談ください。

資金繰り総研 編集部 by PROTOCOL / 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の取引・契約を推奨・保証するものではありません。

関連トピック
最終更新日 2026年10月30日
編集 資金繰り総研 編集部(株式会社 PROTOCOL)

本記事は 資金繰り総研 編集部が制作したものです。資金繰り総研は中小企業・個人事業主のファクタリング業者選びを支援するメディアで、86 社の業者を公開情報・提携データをもとに比較・評価しています。

※当サイトは広告(アフィリエイト)を含みます。記事内で紹介・比較する業者には当サイトの提携先が含まれ、リンク経由のお申込みで当サイトが報酬を得る場合があります。ランキングの順位は、手数料・入金スピード等の編集部の比較基準に基づくものです。本記事は会計書類の違いを一般的な情報として解説するものです。数値はサンプルです。自社の会計・税務処理は、必ず税理士・公認会計士にご相談ください。
第三章次の一歩◆ ◆ ◆
編集部のランキング 1位

トップ・マネジメント

手数料 0.5%〜 ・ 最短2時間 ・ 買取上限 非公表(公式サイトの公表値)。条件は審査で決まるため、複数社の見積もりで比べるのがおすすめです。

PR:掲載は評価式60点以上の提携先。並びは成果報酬の高い順です(掲載ルール)。
第四章この記事をつくった編集部◆ ◆ ◆
資金繰り総研 編集部

運営は株式会社PROTOCOL。公的機関の資料・各社の公式サイトをもとにまとめ、確認した日付を記載しています。掲載内容の誤りはお問い合わせからお知らせください。編集方針・掲載ルール